天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
「っ…待てよっ!!」
俺は無意識のうちに大原を追いかけていた
『まだ何か用…!?』
グイッ!!
俺は大原を抱き寄せた
初めて抱きしめた体は華奢で壊れてしまいそうなほど細かった
『ちょっと!!「悪かった…」
大原が非難の声をあげる前に俺は謝罪した
「あ―…触れられたくなかったことに口出して悪かった…」
謝るから…
いつものお前に戻れよ…
そうでないと俺の調子も狂うだろ?
『ねえ…匡人?』
「何だよ」
大原は意を決したように顔を上げた
『私の昔話…聞いてくれる…?』
大原の瞳が不安げに揺れた
『あんたなら…わかるかもしれない…』
大原の昔話は今から3年前、中学2年生の時から始まった