天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『今日も派手に追い払ったなぁ~』
ニッと笑いながら目の前にタオルを差し出された
「何よ…文句あんの…?」
あたしはそのタオルを受け取り、渡してきた奴にバシッと叩きつけた
『イライラすんなよ。ほらっ!!使えって!!』
「うわっ」
八頭はあたしの頭をスッポリとタオルで覆った
『風邪引くじゃん』
そう言ってガシガシと頭を乾かす
八頭の手つきは優しくて、あたしはされるがままに頭を乾かしてもらった
「見てたの…?」
『ん?途中からな~』
八頭は悪びれもせずしれっと言った
八頭は2年に上がって仲良くなった奴のひとり
よくあたしと加菜と加菜の彼氏と畑野ってお調子者とつるんでる
少なくともこの時まではあたしはそう思ってた