天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『なあ~凪…』
あたしは自分で髪を乾かし、ついでに制服も拭いた
大分ましになったか…
この日差しだ
すぐに乾くだろう
「なに?」
あたしは八頭ではなくスカートのシワに注意を払っていた
『俺と付き合ってくんない?』
あたしは目を見開いた
「……は?」
間違えようがない
八頭の目の前にはあたししかいない
『見てられないんだ。凪のこと…』
あたしはなぜか八頭に抱きしめられていた
これが他の男だったら背負い投げで吹っ飛ばしていた
「八頭?冗談はやめてよ…」
八頭はあたしのこの気の強い性格を知ってる
外見とは正反対のキツすぎる性格を…
『冗談じゃない。凪は…いっつも傷ついてて…俺…ほっとけない…』
八頭は抱きしめる腕を緩めるどころか更に強くしてきた