天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
『凪は凪だよ…。他の奴は外見しか見てないかもしれないけど俺は凪の意地っ張りな所も不器用な所も知ってる…』
なんで…?
なんでわかってくれるの…?
あたしが気にしてること…
『好きだ…俺と付き合って…?』
あたしは八頭から目が離せなくなった
誰も気づいてくれなかった―…
みんなあたしの顔と体にしか興味がないって思ってた…
本当の意味であたしを見てくれる人なんていないと思ってた―…
「……うん」
あたしはたまらなく嬉しくなってコクンと頷いていた――…
今、思えばとても小さなきっかけだった
でもその頃のあたしは八頭の言葉がただ嬉しくてたまらなかった
これから待ち受ける出来事など知らず、あたし達は付き合いだした―…