天使と悪魔のLOVEGAME【完結】
どこかしら人と距離を置きたがるあたしの心に八頭はスルスルと入ってきた
多分、誰よりも近い存在―…
ほら、繋いだ手のひらから八頭の優しさが伝わってくる―…
『どした…?』
「ううん。何でもないっ!!」
あたしは八頭に向かって心から微笑んだ
『……あのさ…』
八頭の部屋で雑誌を読んでくつろいでいると話しかけられた
「なに?」
『そろそろ名前で呼んでくんない…?』
八頭は赤い顔をしていた
名前って…
「……呼んでほしいの…?」
『うん』
なんか今更、八頭っていう呼び方を変えるのもなあ…
まあ…いっか…
「わかった」
そう言うと八頭はみるみるうちに笑顔になった