もし
お兄ちゃん
ねぇ、てっちゃん。
聞きたいことがありすぎてどれから話したらいいかわかんないよ。
てっちゃん。
「……瑞希?」
気付いたら、てっちゃんの背中に手を回してギューしながら泣いてるあたし。
悔しいけど、あたしは大人で綺麗な女の人にはなれない。
号泣しながらてっちゃんの胸板に鼻水垂らして拭ってる、こんなあたしのままでいいかな。
「あいたかったよーーーぉ!!!!!」
いつまでも子供なあたしのままでいいかな?
てっちゃんは、あたしの頭の上に顎を乗せて背中をポンポン叩きながら優しく抱き締めてくれた。
子供を寝せるように。