年下のきみ
「じゃあ、…みちる?」

『うん。』

「呼び捨てにしていいの?」

『いいよ。』


いざ呼ばれるとちょっと照れくさかったけど、

少しだけまたテツに近付けた気がする。


『テツ、飲み物入れる?』

「うん。」


私は今日1日ですっかりテツの家に溶け込んでいた。


勝手に冷蔵庫だって開けるし、トイレだって使う。


少し前までは2人でいるだけでも緊張していたのに、

そんなのはなくなっていた。
< 103 / 238 >

この作品をシェア

pagetop