年下のきみ
「何かイヤな別れ方したの?」


私が黙ってしまったから、テツはまた聞いてきた。


『う〜ん、まぁちょっとね。』

「ごめん。言いたくないよな。ごめんなさい。」

『あっ、いいの。気にしないで。』


お互い黙ってしまった。


「そろそろ帰るか。勉強もしなきゃいけないし。」

『そうだね。』


またテツの自転車の後ろに乗せてもらって

駅まで送ってもらった。
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