年下のきみ
すると、横から


「葵?」


テツの声がした。


「テツくん…。」


伏し目がちにその子はテツの方に向いた。


「みちる、中で待ってて。」

『えっ…?』

「駅まで送ってくる。」


そう言うと、2人は歩き出した。


残された私はただ呆然と2人の背中を見ている。


テツ、その子は誰?


何で家まで来るの?


不安だけが私に残った。
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