年下のきみ
お昼休み。


お弁当も食べ終わり、少し元気にはなってきたけど、

教室で由紀とお喋りをしていた。


「みちる、テツが居るよ。」


教室の入口側を向いていた由紀がテツを見つけて教えてくれた。


私は由紀とは反対の窓側を見たまま、


『会いたくない。』


と一言だけ呟いた。


「わかったよ。」


そう言うと由紀は席を立ち、テツの方に歩き出す。
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