年下のきみ
お昼になる少し前にテツのお父さんが迎えに来てくれた。


「みちるちゃん、久しぶりだね。」

『はい、お久しぶりです。よろしくお願いします。』


私が頭を下げると、お父さんは優しい笑顔で


「テツの事、いつもありがとうね。」


と言っていた。


テツも車に乗り込んで、テツの実家に出発。


家に着くとお母さんと莉子ちゃんが外に出ていた。


「おかえりなさい。さっ、早く入って入って。」


お母さんに促されるままたいした挨拶もせず、

家の中に足を踏み入れる。
< 179 / 238 >

この作品をシェア

pagetop