年下のきみ
鍋の準備が終わると、お節の準備を始めた。


お母さんの料理はどれもおいしくて、

私はまだまだだと思う。


「みちるちゃんが手伝ってくれたからすぐ終わったわ。

ありがとうね。休憩してちょうだい。」

『はい。』


お母さんより先にリビングに戻ると、

テツとお父さんが何やら話している。


「みちる、お疲れ。」

『うん。』

「俺ら部屋にいるわ。」


お父さんにそう言うとテツは私の手を引っ張り立ち上がる。
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