年下のきみ
「そんなに喜んでくれるなら、もっと早くに渡しておけば良かった。」


私はずっとキーケースを見ていた。


『テツ、私、毎日来ちゃうかも。』

「いいよ。いつでもおいで。」

『すごい嬉しいよ〜。』

「みちるが卒業したら、今みたいに会うのは難しいと思うけど、

家に帰ってきてみちるが居たら嬉しいな。」

『ご飯作って待ってるよ。』


私なら本当に毎日来て、ご飯を作って待ってると思う。
< 196 / 238 >

この作品をシェア

pagetop