年下のきみ
「いきなりごめんね。」

『いえ。嬉しかったです。』


お母さんは紅茶とケーキを出してくれた。


「鉄郎くんは元気?」

『元気です。』

「みちるちゃんが居たら安心だわ。」


お母さんは優しい笑顔をしていた。


莉子ちゃんは上手にケーキを食べている。


「鉄郎くんね、今は1週間に1度連絡くれるようになったの。」

『そうなんですか?良かったですね。』

「みちるちゃんのお陰ね。」

『私は何もしてませんよ。』


そう、テツが自分自身で変わった事。


私は何もしていない。
< 200 / 238 >

この作品をシェア

pagetop