年下のきみ
みんなノリノリでどんどん曲を入れている。


私はいつものように端っこに座って聞いていた。


『テツは歌わないの?』


私同様、テツは隣に座ったままみんなの歌を聞いている。


「俺はいいや。みちるの隣で座ってたいし。」


私達がコソコソ喋っていると、それをみつけた由紀が


「そこの2人!イチャついてないで何か歌いなさい!」


わざわざマイクを使って指を差しきた。


『テツ、歌ってよ。』

「えー、みちるが歌って。」


結局なすり合いをしたまま、何も歌わなかった。
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