年下のきみ
『ちょっと待ってよ。私、もう専門学校決まってるんだよ?』

「みちるは4月から一人暮らしよ。」


お母さんはあっけらかんと私にそう言った。


一人暮らし?私が一人暮らしするの?


頭はこんがらがったままだけど、お父さんもお母さんもさっそく荷造りに取り掛かり始めた。


私は自分の部屋に行き、状況を理解しようと落ち着き始める。


えっと、お父さんが4月から転勤になって

私は専門学校があるからこっちに残るんだ。


で、一人暮らしをする。


そして、もう時間がないから早く荷造りを済ませなきゃいけない。
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