年下のきみ
家に帰るとリビングには両親が居て、


「テツくんはいい子だな。」


お父さんは少しお酒で酔った顔をしながら呟いていた。


『お父さん、お母さん、ありがとう。』


いつもは素直になれないけど、今日ばかりは素直にありがとうが言えた。


「テツくんと仲良くするのよ?」

『もちろん。』


お母さんが洗い物をしていたから、珍しく手伝ってみた。


「離れて暮らすのは寂しいけど、頑張ってね。」


お母さんの優しさが心に染みた。
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