年下のきみ
テツは私の荷物を右手に持って、

左手は私の手を握って歩き始めた。


『家に行く前に、スーパー寄ろう?』

「先輩、料理作ってくれるの?」


キラキラの笑顔で聞いてきた。


『得意じゃないけど…。テツ、何食べたい?』

「うーん、どうしよう?」


本気で迷ってるテツの姿は、

まだまだ幼さが残っている。
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