イチゴタルト

「お客様、怪我をしてしまいますからお止めください。」



そう言って、彼は私の手を握ったまま立ち上がった。必然的に私も立ち上がる。

うわっ…私より20センチくらい背が高い。



「申し訳ありませんが、危険ですのでこちらの席に移動していただいてもよろしいですか?」

「あっ…はい」



もうダメだ。
イケメンすぎて何も考えられない。

私はそのまま別の席に誘導された。彼はテキパキと割れたグラスやこぼれた紅茶を拭き取った。
なんてスマートなの!?

これはやばい…
惚れた!!!!


< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop