イチゴタルト
「お客様、怪我をしてしまいますからお止めください。」
そう言って、彼は私の手を握ったまま立ち上がった。必然的に私も立ち上がる。
うわっ…私より20センチくらい背が高い。
「申し訳ありませんが、危険ですのでこちらの席に移動していただいてもよろしいですか?」
「あっ…はい」
もうダメだ。
イケメンすぎて何も考えられない。
私はそのまま別の席に誘導された。彼はテキパキと割れたグラスやこぼれた紅茶を拭き取った。
なんてスマートなの!?
これはやばい…
惚れた!!!!