好きの想いは右肩上がり
「…そうか」
なんだか初めて長い時間見られたらドキドキ…してしまった。
ドキドキ?
なんでだろう…
私はその気持ちが分からなかった。
「はい、じゃあ…さよなら…」
「……俺も行く」
………え?????
頭の中にハテナがいっぱい。
龍佑さんは、それ以上何も言わないから私は勇気を振り絞って言った。
「え~と…分かりました」
「あの、この人も一緒案内してくれるみたいです…
じゃあ、行きます…か?」
私は知らない男の人を振り返ると…
「あ~…やっぱ、案内いいや。なんか邪魔なやついるし、じゃ」
「へ?」
その人はビルと逆方向に歩き出した。
ビル…逆なのになぁ…
「おい」