好きの想いは右肩上がり
「…送ってく…家どっち?」
「いえいえいえ!!
そんな、大丈夫ですよ~
龍佑さんの家の反対方向だから」
「…あぶない。さっきナンパされて危険だったの誰だ?」
「う……それを言われたらおしまいですぞ、龍佑さん」
「…ははっ…ですぞって…」
わぁ!!!
いつも真顔の龍佑さんが…
笑った――――!!
しかも
目がちょっと下がってカッコいいのに可愛い!!
そんなことを考えながら、結局、龍佑さんに徒歩で送ってもらっている。
「結ちゃん?」
「名前!!!!!!」
「ん?」
「私の名前、知ってたんですか!?」