好きの想いは右肩上がり
すると…
ぐいっと右腕を掴まれると、反射的に顔が龍佑さんの方に向かされた。
龍佑さんの厚くて大きな手が私の頬にたどり着き、親指で涙を拭った。
「俺も会えなくなるのは嫌だ」
「でも、さっき…」
「…あんなこと言って、嫌だったのかと思って…
これ以上、嫌われたくなかった。
好きな女の子に…」
龍佑さんが私をそっと抱きしめた。
優しく髪を撫でると…
離し、顔をジッと見てきた。
「好きだ
初めて見た時から、ずっと…」
「…ぅ…ぅん……
私も、大好き!!!!」
私は勢いよく龍佑さんに抱きついた。