好きの想いは右肩上がり
きっかけ


―――――……



今日は3日ある休みを使って地元に電車で帰るため駅に来ていた。



すると

「……うわ~ん…ママぁ~」




小さな男の子が泣いているのが見えた。

迷子かなぁ…
一人で心細いだろうに

周りの人は、見てみぬふりだ。



私は男の子に駆け寄ってしゃがんだ。


私が突然現れてびっくりしたのか男の子は泣きやんでいた。


カバンからいつも持ってるお菓子袋を取り出した。



「お菓子、あげる♪
どれが良い??」



「……ま、ママが、知らない人から…貰ったら、ダメって……」



まぁそっか。
こんな世の中だしねぇ…



「えらい!!ちゃんと、ママの言うこと、守ってるんだ♪


お利口さんだから、もう泣かないよねっ
きっとママが直ぐ見つけてくれるから、大丈夫」



この駅はそこまで広くないから下手に動かないでじっとしてるほうが良いかも…

と、考えているうちに…






「ひろ!!!」



< 26 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop