好きの想いは右肩上がり
ひろくんは嬉しそうに笑った。
お母さんの手をしっかり握りしめ
「お姉ちゃん、ありがとう♪」
ひろくんは大きく手を振って歩いていった。
「ばいばい、ひろくん!!」
見送ると思い出した。
あ!!私も電車の時間だ―!!!
その場をダッシュで去ったのだった…
…―――――
「あの時、俺も子供に近づこうとしてたら急に結ちゃんが走ってきて、
あ…先越されたとか思ったり…
ははっ
で、近くで男の子と話してるの聞いてて…
すげ優しい子だなって…」
まさか、見られてたとは…
「…話しかけようとしたら、またダッシュでいなくなるし。
それから会いたいと思ってたら、まさか自分の家にいるからびっくりした」