好きの想いは右肩上がり


「だぁめ!!


私、龍佑さんが『結ちゃん』って言ってくれるの…

好きなのになぁ…」



ちょっと悲しそうに言ってみる。

でも、本当に『ちゃん』って呼ばないような雰囲気を持っている龍佑さんが、低く優しい声で『結ちゃん』って呼んでくれるのが好きだ。



「そうか…」




龍佑さんは困ったように笑った。

可哀想になってきた私…



「あ!!じゃあ、龍くんって…呼ぼうかなぁ…?////」



「…出来れば、そっちにしてくれ」



『ちゃん』よりはマシらしい。







「了解♪…龍くん!!」



「ははっ…もう噛まないな?


ってコトで、ご褒美」




龍くんを見るために少し上を向いていた私の顔に龍くんが近づき…



唇がソッと重なった。





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