好きの想いは右肩上がり
「龍佑、ご飯は?」
「食って来たからいい」
「デート?」
「…違ぇ」
そう言うと龍佑さんは自分の部屋へ
亜美はつまらなそう…
「なぁんだ。でもお兄ちゃん、彼女いても教えてくんないから分かんないんだよね~
でもね、女の人と歩いてるのは見たことあるんだよ」
「へ~そりゃあ、龍佑さんモテそうだから、彼女ぐらいいるよ~」
「結は?
モテるのに彼氏とかいらないの?」
いきなり私の話題になった。
「え?結ちゃん、彼氏いなかったの?おばさん、いるんだと思ってたわ」
「え~?まさか私がモテるわけないよ
亜美といたらいっぱい声かけられるけど、亜美が美人だからでしょ?
横にいる私は惨めだよ~」
泣くふりをしてみせると
「…亜美、結ちゃん恐ろしいぐらい鈍感だったり…する?」