好きの想いは右肩上がり
私…
このまま、龍くんとするのかなぁって思っていたら
龍くんはバッと私を離した。
「…ぇ?…龍くん?」
「…あ、今日は急に来て悪かったな
俺、そろそろ帰る」
どうして?
私はもう龍くんとならって思ったのに…
「…わかった…」
本当は全然分かんない。
私に魅力がないから?
龍くんはそんなこと考えてないのかな?
「じゃ、おやすみ」
龍くんは軽いキスをすると玄関のドアの前に立った。
「おやすみなさい」
私は不安な想いに気づかれないように普段と同じように言った。
「あ…」
龍くんが振り返る。