桜の木の下で
「そう神じゃ。」

「でもなんで夢の主?」

瑠璃は俯いたまま不思議そうな声色で聞いてきた。

「この神社を代々受け継いだものの夢にでてくるからじゃ。」

「夢に・・・?」

答えた次の瞬間に質問をぶつけてくる瑠璃。

ほんにこやつは小さな子供とかわらぬの・・・

そんな事を頭の片隅で考えつつわしは話を続けた。

「そうじゃ。夢と夢はつながっておるのじゃ。わしは百合の次の代の者にこの家のぬしの巫女は立派な巫女になるために女は修行させよ。と告げたのじゃ。」

「だから代々伝わったんだ・・・」

「うむ。」

「でもどうして?」

瑠璃は率直に聞いてきた。

「早く逢いたかったからのう・・・」

そう・・・百合にと言うよりも生まれ変わりに逢ってみたかったと言うほうが正しいのかもしれぬな・・・・






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