桜の木の下で
「わたし全然唄上手くないし・・・声澄んでないし・・・」

謙虚に否定する瑠璃をみておかしくなった。

「おぬしの唄は綺麗じゃよ」

率直に述べると瑠璃は儚い微笑を浮かべた。


「ねえ・・・・刹那?」

「なんじゃ?」

「私が桜乙女だったから刹那に出会えたんだね。」

いきなり突拍子もないことを告げる瑠璃。

「急にどうしたんじゃ?」

「ううん・・なんでもない。」

「瑠璃?」

いきなりどうしたのじゃ?

「ごめん私お手伝いに行かなきゃ」

「おい瑠璃?」

瑠璃はわしの膝から勢いよく飛び降りた。

結構な高さから飛び降りたのに綺麗に着地した瑠璃。

嗚呼・・・・桜乙女の
能力が目覚め始めている。

でも何故急にいなくなったのだろうか?
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