桜の木の下で
あの刹那がいなくなった日から数日が過ぎた。

思い出すのは仙樹さんの言葉。

もう刹那に逢えないの?
そんなのいや!!!
だけどこの気持ちはなに?わからないよ・・・・

「瑠璃?」

不意に名前を呼ばれて振り向くと親友の姫がいた。

姫は近くの大きな神社の娘。私の大の親友で昔からちょくちょくお手伝いをしてもらっている。

姫は霊感もちで霊力も強い。

「っひめえ」

「わわ!瑠璃?」

泣きながら瑠璃に抱きついた。




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