桜の木の下で
「わからないわ。でもとても優しい強い力よ。」

「誰が・・・」

そう言いかけた瞬間
百合さんが頭に浮かんだ。

百合さんが?
でもなぜ?

「もし、封印を解きたいならその力に呼びかけてみなさい。あなたならできるはずよ。」

呼びかける・・・・

「瑠璃。明日は幸い新月。あなたの力は今夜なら十分なはずよ。」

「わかった。姫いつもありがとうね」

そう言うと姫は優しく微笑んだ。

「私たち親友でしょ?気にしないで?」

「本当にありがとうね。」

辛いときも哀しいときもいつも姫がいてくれた。

姫のおかげで私、この気持ちがなんだかわかったよ。

刹那。待っててね。







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