桜の木の下で
目を開けると全身がピンクの光で覆われていた。

「これは、なんですか?」

「あなたの霊力よ。」

百合さんはそういって微笑んだ。

「これが?」

「その霊力なら桜乙女の力が目覚めてなくても、狐の世界にいけるはずよ。
それにあなたの霊力で魔から神社を守れるはずよ。」

「ありがとうございます!」

「それと、これを。」

そう言われて受け取ったのは弓と矢だった。

「これは?」

「これは私が生前使っていたものよ。瑠璃さんの霊力なら使えると思うわ。」

「百合さん、どうしてここまでしてくれるんですか?」

思わず私は聞いてしまった。

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