桜の木の下で
桜の木にたどり着くと刹那がいた。

刹那は誰かと話していた。

刹那に駆け寄ろうとするとその話している人と目が合った


ような気がした。
だけど相手は何も言わず私を無視して歩き出していた。

ああ。やはり夢だから私の存在は見えないのね。

桜の木に歩み寄ると桜を眺める刹那がいた。

刹那の後姿は凄く切なくて見てる私まで切なくなる。

思わず刹那を抱きしめた。
あなたの傍に行きたい。

そう呟くと刹那が振り向いたような気がした。

「え?」

気がつくと私は桜の木下に戻っていた。


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