イジワル執事が子猫サマを独占?しちゃうお話*
………。
もう少し…
あと少しでロープが外れる。
「えいっ…!」
思いっきり足を引く。
「抜けたぁっ♪」
自由になった足をぷらぷらと2、3度揺らし、立ち上がる。
「へへ、バカめ。
縛ってもこんな緩いんじゃあ簡単に外せるっつーの♪」
意気揚々とドアに向かう。
って…あれ…?
「てめぇのほうがよっぽどバカだろ。」
なにぃっ!?
「お、おぬしいつの間に…!」
時代劇を思わせるセリフがついつい口から出てきた。
あたしはバカだ…。
「ロープ緩めてたのは外す時間予想して。
ほどく手間省けるからな。」
…。
負けた気がする…。