イジワル執事が子猫サマを独占?しちゃうお話*
「な…なな…んなわけあるかぼけぃっ!」
耳まで真っ赤になるあたしが鏡に映るのが見えたが…まぁ、見えなかったことにして。
「あ…アンタなんてクビよクビ!
さっさとでていきなさい!」
あたしは赤い顔のまま奴を睨み扉を指指す。
しかし…
「ざーんねん。
俺サマはてめぇのわがままでやめさせることなんか不可能でございまーす。」
ふっ、とほくそ笑むくそ男。
なにが…なにが残念だこのぼけ!
完全にあたしをバカにしきっている。
それを奴の目が証明している。
あたしはふと時計を見る。
AM9:00
友人との約束も9時。
ほーう…なるほど…。
「アンタのせいで待ち合わせ遅れる!」
眉をしかめブツブツと文句を吐き急いで出掛けようとするあたしに奴はそれはそれは美しい笑顔でいったのです。
「もう既に今日はいけねーとお断りさせていただきました。」
ほう、ほう…なるほど、なるほど…
「だぁぁぁぁああぁぁあ…!!」