くまの子ロッティー
ムーンライトの森にもって帰った。
月風草をロッティーとチャムは、丘の上に植えました。
大事に、大事に、ふたりはその苗を育てたので
月風草はムーンライトの森に根付いて
たくさんの花が咲くようになったのです。
やがて丘の上は月風草の咲く、黄色い花畑に――。

まんまる満月の夜。
ムーンライトの丘の上、月の光が照らしだせば
さやさやと月風も吹いて、花びらを揺らし
黄色い花たちが放つ、甘く優しい香りに
ムーンライトの森が包まれていきます。

いつしか、ムーンライトの森では
黄色い花を『 月光草 』と呼ぶようになりました。

ムーンライトの森とムーンウインドの森
ふたつの森はひとつの苗でつながったのです。
そのかけ橋になったのは、ロッティーの冒険でした。

ウソつきじゃなくなったチャムはロッティーと
ずっと、ずーっと仲よくムーンライトの森で暮らしました。



                ☆.。.:*・゚ おしまい ☆.。.:*・゚


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