初恋フレーバー
すると千鶴が

間に割って入った。



「氷上青希って名前だから、
仲のいい子はリンクって
呼んでんのよ。
春香もそう呼んで
いいよ」



「へぇー、
そうなんだぁ。
みんな中学からの
友達?」



千鶴は青希と淳の

肩に腕をまわした。



「うん。
小、中とずっと一緒
なんだよ」



「いいなぁ…
なんかそうゆうの
羨ましい。
私高校からこっちに
来たから…」



一瞬寂しそうな

表情を見せた春香。



すると青希は

千鶴の腕を外し、

春香に手を差し出した。



「何言ってんだよ。
俺達もう友達だろ…」



照れくさそうに

差し出す青希の手を、

春香はそっと

握った。



「ありがとう、
リンクっ…」



2人の手の上に

淳も千鶴も

手を置いた。



「そうだよ。
なんかあったら
いつでも俺達に言えよ
春香ちゃん」



淳の発言に

千鶴は冷ややかな視線を

おくった。



「まぁあんまり頼りに
なんないけどねー。
てか何で私には
ちゃんをつけないのよ?」



「はぁー?
千鶴は千鶴で
いいだろ?」



淳は睨む千鶴を

軽くあしらった。



そんな会話に

春香と青希は

顔を見合わせ笑った…
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