私、恋しました。




「やだ…離して!」


「馬鹿なこと考えないでよ!」



初めてだった


玲ちゃんの取り乱した大きな声を聞いたのは



「玲、菜々のこと大好きなんだよ。死んじゃやだよ!」


「玲ちゃんあたし…」


「話さなくていいから…だから、菜々の笑顔をもう一度見せて」



玲ちゃんの真っ直ぐな瞳になにかが崩れ落ちた




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