私、恋しました。




「なによバカ夏生!」



相手は、ちょうど卒業式を終えただろう夏生だった



『え、何!?いきなり…バカ!?』



こっちの気を知らない夏生は電話口であたふたしていた



「ぐずっ…何?」


『菜々ちゃんもしかして泣いてるの!?』



鼻をすする音が聞こえたのか、あたしの意見は無視




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