** 砂糖菓子 **

フィナンシェと、


  美輝 SIDE




私は、どこにでもいるような普通の女の子。

だけどね、硝子の空き瓶持ってます―――……。





5月上旬。


美しく咲き誇っていた桜も、散り始めた。

太陽の日差しもだいぶ夏らしくなってきて、私の心も高校生らしくなってきた。




4月4日。

現代に無さそうで在る、金持ちのお坊ちゃんとかお嬢様がいくような。

そんな皐月学園に私は、期待と不安が混じったような複雑な気持ちで入学した。




< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop