玉依姫

玉依姫となった巫女―――――――――――――…桜乃は、子を産みました。
    サクラノ

名は、神無。




神無はすくすくと成長しました。

『かあさま、みて!』
「まぁ…美しい白梅だこと。我が君に捧げましょうか」
『わぁい♪』

我が君とは、天御中主神のこと。
桜乃と神無は、仲睦まじい母子でした。

たまに守護神が入ったりもします。

「おい、神無!!」
『なぁに、ほむら?』
「焔、神無が可哀想だよ、もっと優しく呼ばなきゃ」
『こたろう~』
「見ろ、綺麗な夕焼けだ」
「ちょっと、無視?」
『わぁー、きれい』

















――――――――――――――しかし。
この頃から桜乃の玉依姫としての力が…薄れていくのです。


< 16 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop