マイホーム
おそらく美濃部は恭夜がいるから部屋借りたいのだろう。
今までも大勢の女子が俺を押し掛けてきた。
しかし…
だからってなんで2部屋?
「意味わかんね〜」
「どこがわかんない?ノートもとらずに何がわからないんだ、君丘?」
あれ?なんで俺居残りしてんだ?
しかも俺だけかよ!!
「ちくしょう、数学なんか大嫌いだ!!」
「えっ…」
…え?
今声が…
「あの…数学、苦手なんですか?」
確実に誰かいる!!
「誰?」
振り替えると、廊下側の窓から、天使…じゃなくて、ものすごい美人がいた。
「あ、えっと…有馬です。」
「有馬…さん?」
あるぇ?
誰だっけ…いや、誰?
「はい。あ、初めて、ですね。私は有馬妃乃(アリマヒノ)と申します。えと…あなたは?」
「あ、君丘玲王、です。数学、苦手です。…あ。」
何口走ってんだ俺!!確かに苦手だけど!
「じゃあ…手伝いましょうか?」
「お願いします。」
あ、即答。