お嬢様と執事
*2*
…じょ…ま…で
おじょ…ま…です
誰だ?私の睡眠を妨害するのは
お嬢様…です
「うるさい!
私の安眠を妨げないでいたただける?」
わざとらしい丁寧な言い方、おもいっきり嫌そうな顔をつくり、“そいつ”を睨む
「今朝もたっぷり八時間睡眠です
朝食の用意はすでにできております」
そいつは私の視線を気にせずににこやかに微笑む
「はぁ…わかった、起きるからー」
そのままベッドから這い出そうとするが、ふかふか過ぎてなかなか這い出せない…
いい加減馴れないかなぁと思いつつドアへ向かうが…
「お嬢様…衣服を整えてからに…」
ん?まだ言うかと、自分の格好をチェック
髪はぼさぼさ
キャミソールが少しはだけ、胸元が見えている