お嬢様と執事

着替え終わり部屋を出るとそこに朔夜がいる


「早く食堂へ行きましょう」


いつものように話しかけてくる…
どうやらさっきのことを無かったことにしたいらしい…


面白くない…


「ねぇ朔?」


なんでしょうか?と、こちらを向く朔夜…

グイっと襟をつかみ、少し背伸びして顔を近づける


それだけで目をキョロキョロさせる…かわいいやつだ


「…エッチ」


「なっ…な、何のことでしょうか」


そう言うと私の手をとり、いそいそと食堂へ向かう


朔はこういった弄りに弱い


何故か主人である私が執事に引っ張られながら食堂に到着


「どうぞ召し上がってください」


言われなくても…と朝食を食べる


「お嬢様…お食事の後、旦那様がお話ししたいと…」


「え~めんどいな…」


我ながら、何ともお嬢様らしからぬ口調


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