ラブ バレンタイン
そして 昼休み。
あたしは準備室にいった。
そこには もう祐太さんがいた。
「この前の約束覚えてる?」
「はい。 覚えてます。」
「あはは。敬語じゃなくていいよ。あと、俺のことは祐太って読んで。」
「うん。わかった。」
「んで、本題なんだけど、俺の彼女になって。」
「へっ 彼女って・・・?」
「彼女は、彼女だろ。」
「マジで・・・」
「うん。マジ。拒否権はなし。」
「えっ でもあたしは 晃が好きなんだけど・・・」
「いいよ。べつに・・・。じゃなきゃバラしちゃうよ」
「うん。わかった。彼女になるけど、もしかして祐太モテないの?」
「んなわけねぇじゃん。これでも俺はかなりモテるから」
「じゃあなんで?」
「なんとなく?」
「はぁ?」
「まあいいじゃん。それよりさあ…」
「ん?」
「キスしていい?」
「はぁ?」
「いいから 約束しただろ。」
「うん」
祐太のくちがふれてリップ音がなる。かるいフレンチキス。
好きじゃないのに・・・
イヤじゃない。
どうしよ。
もしかして好きになっちゃったのかな。