恋患い
悠莉先生との出会い
『はる、よく聞いて…?』
お母さんはいつも
私に気を使いながら
話す。
きっと
また病院移動かなー…
私みたいな子は
病院では扱いずらいらしく(頑固だから、言うこと聞かないし。笑)
お払い箱。
『病院移動しなきゃいけないの。』
『……わかった。』
『はる…?けしてアナタのセイじゃないの。病院がね…』
これ以上
聞きたくないー…!!!
『お母さんっっ!!!』
ビクっ………
声が響いた
お母さんの肩が
小さく跳ねた…。
『大丈夫だから、またいい先生やお薬に会えるんでしょう…???』
全力の笑顔をする
お母さんを悲しませる
私って………
『……っ!!そうよはる…』
お母さんは
私を抱き締めた後
移動の為に準備をしはじめた