現代版 浦島太郎
しかし幸せは長くは続かなかった。

王子が城を抜け出している現場を目撃した大臣の一人が、王子をつけたのだ。

当時、ゴリラ界では人間はひどく嫌われていた。

そのため、ばれた王子は城に幽閉されてしまった。

そのことに嘆き悲しんだ少女だったが、悲しんでいてもしかたがないと開き直りゴリラたちをせっとくするためバナナの国へ出向いたのだった。

最初は門前払いされた少女だったがめげずに通い続けた。

そのかいあってか、ある日城のパーティーへ招待された。

しかしそれは、当時の王様。つまり王子の父親の策略にすぎなかった。

そのパーティーは村の人々も招待される盛大なパーティーだった。そのパーティーでゴリラたちを楽しませろというのだった。

少女は、途方にくれたが王子が召使をつかって伝えてくれた

[自分らしく]

という言葉に勇気をもらい得意の歌でみごとゴリラたちを楽しませた。

そして、ゴリラたちに認められた少女は王子と夫婦になった。

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