あなたは誰と恋をする?《短編シリーズ》
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その日からあたしとオサムは一切口を利くことはなかった。
こういう時、同じクラスって気まずいんだよね。
「琴女ちゃん?オサムとケンカしたの?」
上杉くんが心配そうに聞いてくる。
「・・ちょっとね・・・」
「マジ?!別れちゃう感じ?!
別れたら、俺のところにおいで♪大事にするから♪」
上杉くんは急ににっこりしだす。
・・心配してくれてるんじゃなかったんだ。
「・・で。何が原因??話してごらん?」
上杉くんに話していいのか??・・と思ったけど、
今はただただ人に話を聞いてもらいたいばっかりだったから
あたしは全てを上杉くんに話した。
「プププっっ!!なーるほどね♪」
上杉くんは笑いだす。
「何がおかしいの?!真剣に悩んでるのに!!」
「ごめんごめん。
あぁ・・・そっかぁ・・。オサムもガキだなぁって思ってさ」
「へ??」
上杉くんはコッソリあたしに教えてくれた。