あなたは誰と恋をする?《短編シリーズ》
「実はね・・・
オサムの誕生日12月24日なんだけど・・・
昔から、誕生日とクリスマスが一緒で、プレゼントもケーキもまとめて一括だったんだって♪
だから、誕生日やクリスマスにやたら拒否反応起こすみたい。」
「はぁ??そんな理由なの?」
「そうみたいだよ♪
それにオサムは琴女ちゃんにカナリ惚れ込んでるから心配しないで♪」
上杉くんはパチっとウィンクをする。
「そんなのわかんないよ・・・伝わらないもん。」
「じゃぁ、見せてあげようか?」
上杉くんはそう言うと、あたしをギュっと抱きしめた。
「ちょ、ちょっと?!」
「静かに・・いいからそのままで聞いて。」
上杉くんはあたしの耳元で囁く。
「俺が今からする事をただ受け止めてくれてたらいいから。
そのままでいてね?」
「う、うん」
あたしが返事をしたのと同時に上杉くんがあたしの頬にキスをした。
「キャっっ」
「黙って・・・オサム見てごらん?」
あたしは言われるままオサムを見た。