あなたは誰と恋をする?《短編シリーズ》
「・・この俺を置いていくつもり?」
「起きてるなら早く帰ろうよ!!」
「・・・キス」
「へ??」
「キスしたら起きてやる」
・・・オサムって時々訳わからないこと言い出すんだよね・・・
「早くしろ・・・」
あたしの腕を掴む手に力が入る。
「わ、わかったから!!手離して?」
オサムは手を離して、ガバっと起き上がる。
あたしは、教室の外に人がいないか耳だけで確認して、そっとオサムの顔を手で包んだ。
ちゅっ♪
唇を離そうとした瞬間、あたしの後頭部はホールドされ、そのまま深いキスをされる。
「んんんっっ!!」
突然の事で息継ぎも出来ない。
「お・・・さ・・・む・・くる・・し・・ぃ」
キスの合間にHELP出すけど、無視。
「・・うぅ・・ぐる・・しぃ・・」
その瞬間、唇は離れた。
「も、もぉ!オサム苦しいじゃん!!」
「バカか?お前。鼻で息しろよ。」
オサムはクククッと笑う。
「あ・・そっか・・」